- 宇津木
- 2016年入社
アナログ回路設計
新しい発見が、
次の製品づくりに活きる
電圧・電流校正器や現場測定器などの開発を行っている部署に所属し、現在は新製品開発に向けて設計した基板の性能評価や、既存製品の保守対応に携わっています。新製品開発では、回路の検討、基板設計、評価、そして評価を踏まえた回路の再検討などを行います。上司や先輩方の指導のもと設計した基板の動作観察は、毎回新しい発見があり、とてもおもしろいですね。また、その後の評価とレビューを繰り返す中で、深い知識が徐々に身に付いていると実感しています。一方、既存製品の保守対応で行うのは、高い性能を維持したまま、製品を動かし続けるための設計や評価です。変更が必要な部品が回路のどこで使われているのか、もしくはどんな動作をするのかなどを学べるため、とても勉強になっています。
考え抜くことで身に付く知識
お客様の使用状況や使いやすさ、加えて製品のおかれる環境を考慮しながら高精度なものをつくる。これは私たちの最大の使命でありながら、とても難しいことだと感じています。中でも、製品の安定性や確度には周囲の熱など様々な要因が影響してくるため、その理解や知識が欠かせません。しかしながら、そうした影響を最小限に抑えられるような製品をつくり込むためのアイディアを出すことが、腕の見せどころでもあると考えています。そんな中で心がけているのは、「腑に落ちるまでやってみる」こと。これは上司からいただいた言葉なのですが、理解できたと思えるところまで考え抜く、そして実際にやってみることが本当に大切だと実感しています。一度徹底的に考え抜くことで知識として頭に定着しますから、今後も意識して取り組んできたいですね。
好奇心から学び、自分の糧にする
自分が携わった製品が、ものづくりの基盤を支え、お客様の課題解決に役立っている。これは、仕事の中で最もやりがいを感じる瞬間です。仕事中にお客様先へ伺うことも多いのですが、現場で製品が実際に使われているのを見ると嬉しいですし、役立つ製品をもっとつくりたいと意欲が湧いてきます。また、そんな製品をつくり続けるために欠かせないのが、身体を動かして、しっかり睡眠を取るといった体力づくりです。私の場合、仕事を進めれば進めるほど「おもしろいな」「もっと知りたいな」といった好奇心が湧き上がってきますから、そうした興味を深掘りするためにも、日頃から万全の体調にしておくことが大切だと考えています。そして、今後の目標としては、製品をつくり込むといった点で一人前になることです。今はまだ、上司や先輩から知識を実践的に学んでいる段階で、みなさん本当に優しくて、質問をすると熱心に教えてくれます。そんなありがたい環境を活かし、将来的には吸収した知識をもとに自分なりの考えを持って、製品開発に取り組みたいですね。
- My Secret to Precision.
- 〜「良い仕事」の秘訣〜
手放せない仕事道具
私の手放せない仕事道具は、ノートとペンです。やらなければいけないことを書き出したり、頭の中を整理したりするために使うことが多いので、どんな時でも持ち歩くようにしています。また、一年目の頃から使い続けているピンセットも欠かせません。使い慣れているものだと作業も早いので、ずっと大切にしています。
私が手掛けた商品
LS3300という交流電力校正器です。私が現在の部署に配属された時には開発途中だった製品で、初めて開発に携わった商品であるため思い入れがあります。また、このLS3300 交流電力校正器の最大の特徴は、その実力が国にも認められていることで、国家標準としても使用されている製品なんですよ。
This Work After 15 Years
入社15年目の仕事内容
- アナログ回路設計のスペシャリストとして、製品開発プロジェクトにおける要求仕様達成のための設計の方向性を決める
- プロジェクトメンバーをリードする指導的な役割を担う
- 自社の強みを生かし市場要求に応える製品企画を行う
- 設計を経験しないと得られない製品システムの知識・経験を生かしプロジェクトリーダーの役割を担う
- 製品開発を通して得た技術的知見をベースに市場調査を通して得られた情報を分析する